ボンネルコイルとポケットコイル|寝心地や耐久性の違いを徹底比較!
ベッドを選ぶ時に迷うのが、とにかくバリエーションが多いこと。
できればベッドのフレームに合わせてマットレスも選びたいと思うけれど、マットレスもボンネルコイルとポケットコイルといった違いがあって、ますます迷ってしまう。
ベッド選びってほんとうに迷いますよね。
ベッドのデザインについ目が行きがちですが、やはりベッドで大切なのは寝心地です。
マットレスはその寝心地に直接影響するものなので特に慎重に選びたいもの。
そこで、マットレスの種類の中でも一番ポピュラーで選択肢にも必ず上がってくる「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」の2つの違いについて比較をしてみたいと思います。
マットレスの特徴や違いを比較する事で、あなたの選ぶべきマットレスが見えてくるはずです。
Contents
ボンネルコイルとポケットコイル 構造上の違いを比較
一見したところ、どれも外見は同じようなマットレス。
しかしボンネルコイルとポケットコイルでは内部の見えないところに違いがあります。
「コイル」という名称からわかるとおり、どちらも内部にはコイル状のバネを使用していますが、そのバネの構造と仕組みに違いがあるのです。
寝心地や価格面でも、その違いが大きく影響する部分なので、なにはともあれ、まず構造上の違いをしっかりおさえておきましょう。
ボンネルコイルの構造と仕組み
ボンネルコイルは、マットレス全面に配列したコイル状のバネが、端の部分は外枠の鉄線に連結され、またバネ同士も隣りを全て連結した構造です。
そのため体重がかかると、その部分のバネだけではなく連結されている隣りのバネも体重を支えようとします。このようにバネ全体が連動した動きをする仕組みになっているのです。
そのボンネルコイルの構造と仕組みは体重を均等に分散させ、寝た時の体を面で支えるという安定性を持っているのが特徴です。
ポケットコイルの構造と仕組み
ポケットコイルは、一つ一つのコイル状のバネを、ポケットという不織布でできた布の袋に別々に入れて隙間なく並べてあり、ボンネルコイルのバネが連結されているのに対し、ポケットコイルのバネはそれぞれが独立した構造になっています。
この独立構造のバネは、体重がかかった時においてもそれぞれが独立して沈み込むため、ボンネルコイルが面で支えるのに対し、ポケットコイルは体を点で支える仕組みになっています。
そのため体重のかかり具合で体の形状に沿った沈み方をするのが特徴です。
ボンネルコイルとポケットコイルの寝心地の違いを比較
ボンネルコイルとポケットコイルの構造上の違いは、そのまま寝心地の違いにもなっています。
寝心地はマットレスを選ぶ一番のポイントになるので、それぞれの特徴を理解して自分の求める寝心地に近い方を選ぶことが大切です。
面で支えるボンネルコイルの寝心地
ボンネルコイルは、適度な弾力性はありながらも硬めの寝心地です。
その構造上から体を面で支えるため、沈み込む感じがあまりなく、畳に敷いた布団で寝ている寝心地に近いものとなります。
また寝姿勢に対してゆるやかに面で沈む硬めの弾力性は、寝返りのしやすいしっかりとした安定性をもっています。
多くのビジネスホテルでボンネルコイルのマットレスが導入されているので、宿泊されたことがある方は、その寝心地をイメージしていただければいいと思います。
点で支えるポケットコイルの寝心地
ポケットコイルの体重がかかった部分が沈み込む感触は、ボンネルコイルとはかなり違う沈み心地です。
ボンネットコイルが面で支える寝心地であるのに対して、ポケットコイルは点で支えるため、その寝心地は比較すると独特のソフトな弾力感が感じられます。
例えて表現すると、ボンネルコイルがマットレス全体で感じられるシャキッとしたはずむような弾力感であるとすると、ポケットコイルは体重をかけたところだけがフニャっと沈む弾力感といったところでしょうか。
また独立したバネで体を支えるポケットコイルは、背中、腰、お尻など体の加重がかかった部分のみ、体型や姿勢に合わせて軽く沈み込むため、フィット感のある寝心地が特徴です。
最近ではポケットコイルの中でも硬め、柔らかめの設定があるため、一概にはポケットコイルは柔らかい寝心地ということは言えませんね。
ボンネルコイルとポケットコイルの耐久性の違いを比較
寝心地の次に気になるのが耐久性の違いですね。
マットレスはお値段もそこそこにする耐久消費財なので、できるだけ長く使えるものを選びたいものです。
そこでボンネルコイルとポケットコイルのへたりや寿命など、耐久性の違いを比較してみたいと思います。
ボンネルコイルの耐久性
ボンネルコイルは一つ一つのバネは、ポケットコイルより太い線径のバネを使用してる上に、連結されたバネが連動して荷重を支えるためにへたりにくくなっています。
これがボンネルコイルが強度や耐久性が優れていると言われる理由です。
マットレスの寿命は5~10年とも言われていますが、ボンネルコイルの場合は10年くらいもつのは一般的ですね。
ビジネスホテルなどの業務用ベッドのマットレスとして、ボンネルコイルが多く導入されているのも、この耐久性の良さが理由の一つであることが伺えます。
ポケットコイルの耐久性
ポケットコイルは、一つ一つのバネが独立しているため、ボンネルコイルに比較すると強度が劣り、耐久性も低くなってしまうことは否定できません。
またポケットコイルは、体の加重を点で支えるため、寝ている位置同じなら、バネも特定の位置のみに荷重がかかりやすく、体重が多くかかる場所は他の場所よりも多く凹みます。その結果、部分的にバネのヘタりが発生しやすくなります。
特に低品質なポケットコイルは、そのように部分的なバネのヘタりが発生しやすい傾向にあるので、選ぶときは注意が必要です。
ただメーカーによっては、このポケットコイルの弱点ともいえる部分も、一つ一つのバネの強度を上げることや、バネの数を増やすことでへたりにくく改善されているものもあります。
また使う上においては、マットレスを置く向きの頭と足の位置の前後を入れ替えたり、表と裏を変えるという定期的なローテーションを行うことで長持ちし、寿命を延ばすことができます。
ボンネルコイルとポケットコイルの価格を比較
マットレスのコストという点では、ポケットコイルの方が明らかに製造コストがかかっています。
バネの数においてはボンネルコイルがシングルサイズ相当で200本程度であるのに対し、ポケットコイルは同サイズでは約500本前後も使用しており、さらに高級品になるとそれを超えるものもあります。
当然その製造コストの違いが価格の違いにもなっており、ベッドフレームの選択オプションとして設定されているマットレスではポケットコイルの方が値段が高く、ボンネルコイルと比較すると約1万円から2万円の価格差があるようです。
またマットレス単体での価格では、ボンネルコイルは1万円を切るものから、マットレスの高級ブランドで知られる「シモンズ」や「サータ」のポケットコイルともなるとシングルサイズで10万円を超えるものもあります。
まとめ
ボンネルコイルとポケットコイルを比較するポイントは、寝心地や耐久性、価格と何点かがありますが、一番優先して考えたいのは寝心地ですね。
ネット通販でベッドを購入するとしても、できれば店頭でマットレスの寝心地を確認できるところがあれば比較してみることもおすすめします。
またピンからキリまであるマットレスの価格ですが、必ずしも価格が高いものが寝心地がいいわけではありません。
あまりに低価格なものは寝心地や耐久性も悪く、安物買いの銭失いになる危険性は確かにありますが、あくまでもマットレスは自分の求める寝心地を最優先にして、その上で耐久性や価格を比較してみるのが賢明ですね。
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